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EQ(2)―著者から日本の読者に

まず、EQを著者は以下のように説明する。

知能テストで測定されるIQとは質の異なる頭の良さであり、
・自分の本当の気持を自覚し尊重して、心から納得できる決断を下す能力
・衝動を自制し、不安や怒りのようなストレスのもとになる感情を制御する能力
・目標の追求に挫折した時でも楽観を捨てず、自分自身を励ます能力
・他人の気持を感じ取る共感能力
・集団の中で調和を保ち、協力しあう社会的能力
である。


つまり、EQについて自問自答するならば、こうなる。


1. 自分の本当の気持を自覚しているか?

2. 自分の本当の気持を尊重して、心から納得できる決断を下しているか?

3. 衝動を自制し、不安や怒りのようなストレスのもとになる感情を制御できるか?

4. 目標の追求に挫折した時でも楽観を捨てず、自分自身を励ますことができるか?

5. 他人の気持を感じ取り共感することができるか?

6. 集団の中で調和を保ち、協力しあうことができるか?


上記の質問で、自信を持ってYesと答えられる項目があるだろうか。
自分は、できているつもりでいて、実はできていないのではないかと思う。


著者は、EQという概念には日本社会で珍しくないものもかなり含まれているという。

思いやり、自制、協力、調和を重んずる価値観は、日本人の本質だからだ。

??
今はどうだろう。

まあ、著者も、最近のニュースから
「日本社会も変化しはじめているのかもしれない」
と書き加え、

いまの日本の青少年にかけられているプレッシャーの大きさを考えると、
不安の処理法を教えていく必要があるように思われる。
また、いじめの増加を考えると、親切や思いやりの教育に目を向ける必要もありそうだ。
生徒にこれだけ大きなプレッシャーをかける学校教育を今後も続けていくならば、
プレッシャーにうまく対処する方法も同時に教えていくべきだろう。
将来、こころの教育は日本人らしさを支える重要なカギとなるかもしれない。

と指摘している。

で、現代日本では、この問題を放置しつづけた結果、
卑劣な犯罪が止まらなくなっちゃったんだな。
by swanote | 2004-12-31 19:03 | 読破口調
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